NPO法人幼年教育・子育て支援推進機構

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食育シンポジウムレポート

第18回 食育シンポジウムレポート

2024年2月3日(土)に曳舟文化センター(東京都墨田区)で、弊機構主催の第18回食育シンポジウムを開催いたしました。
第18回食育コンテスト「いただきます ごちそうさま」の講評、内閣府特命担当大臣賞・文部科学大臣賞受賞園の事例発表に引き続き、弘中祥司先生によるご講演がありました。

 

食育コンテスト総評

NPO法人 こどもの森理事長・日本大学短期大学部前教授 吉田隆子先生

 今回も全国からたくさんの作品が集まりました。
応募作品を拝見し、新型コロナやインフルエンザが流行する中でも先生方が食育実践を続けていこうという前向きな姿勢が感じられ、とても感動しました。
応募作品から読み取れたのは①食と農(栽培活動)②子どもの観察③未満児の取組み④地域から守られている園の姿⑤SDGsの取組みの5つの視点でした。食育に関連することは、保育の中にとてもたくさんあります。ぜひ、子どもが主体の食育活動を先生方も一緒に楽しんで、次回作品をお送りいただけたらと思います。子どもたちの笑顔あふれる活動を楽しみにしております。

 

食育コンテスト講評

文部科学省 初等中等教育局幼児教育課 久保さま
文部科学省 初等中等教育局 幼児教育課  平手さま

 

入賞園の事例発表

内閣府特命担当大臣賞

目指せ!食いしん坊~こども・家庭・園を繋いでいく食環境~ 
社会福祉法人和順会 むさしこども園

 

講評

東洋大学非常勤講師・管理栄養士 太田百合子 先生

職域を超えたチームワークがしっかりと取れていました。生活や食の営みが継続的に行われた活動で、家庭との連携も当たり前のこととして行われています。0歳児が意欲的に食べることを目標に、楽しく食べる土台作りをすることを重要としているところが評価されました。子どもと保護者に寄り添い、何をすればよいか職員同士で考えるくり返しが、とてもよい活動になっているのだと感じます。

 

文部科学大臣賞

育てて 食べて 笑って ~「食」を通して豊かな学びを育む~ 

丸亀市立 城坤幼稚園

 

講評

公益財団法人 児童育成協会・月刊誌『こどもの栄養』編集担当・管理栄養士 岡林一枝 先生

カレーライスから大きく展開する食育活動に、とても感心しました。食育活動は点としてとらえられがちです。城坤幼稚園の活動は、点を線につなげ、面に広げ、さらに立体的な大きな丸へと作り上げていく食育活動でした。レポートも子どもの姿を俯瞰し適切な表現でまとめ、さらに考察を加えています。食育活動は実施しておしまいではなく、このように次につながる記録として残しておくことが大切です。

 

 

基調講演 ~楽しく食べる子どもに~子どもの『食』支援を考えてみましょう

講師:弘中祥司先生(昭和大学歯学部口腔衛生学講座 教授)

 ●赤ちゃんの食べる機能の発達
●哺乳機能から咀嚼機能へ
●咀嚼機能の発達を妨げるもの

★第18回食育コンテスト入賞園の活動、各園への講評、弘中祥司先生の基調講演資料については
 2023年度版 食育活動実践事例集 に掲載されています。

 

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